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クラシック・フェラーリと現代フェラーリ:維持とメンテナンスの考え方の違い。

2025/11/298分で読めます
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クラシック・フェラーリと現代フェラーリ:維持とメンテナンスの考え方の違い。

じフェラーリでも、クラシックモデルと現代モデルでは、維持やメンテナンスの考え方が大きく異なります。250GTO や デイトナ、ディーノ のようなクラシックと、458イタリア や 812スーパーファスト のような現代フェラーリでは、「どこが壊れやすいか」「どこにお金をかけるべきか」が違ってくるからです。

クラシックフェラーリは、基本的な構造が比較的シンプルな一方で、部品の入手性や職人の技術に強く依存します。ボディや内装のレストア、キャブレターの調整など、時間と手間をかけてコンディションを保つ楽しみがある反面、「きちんと面倒を見てくれる工場」を見つけることが何よりも重要になります。

現代フェラーリは、電子制御やセンサーの数が飛躍的に増え、診断機を使ったトラブルシューティングが前提になっています。定期的な純正診断ツールでのチェックや、ソフトウェアアップデートも含めてメンテナンスを考える必要があります。その代わり、日常的な信頼性はクラシックよりも格段に高く、「普通のクルマに近い感覚」で乗れる場面も増えています。

どちらにしても共通しているのは、「安さだけで整備工場を選ばないこと」と「長期的な視点で維持計画を立てること」です。クラシックか現代かによって、かけるべきコストの場所は変わりますが、「良いコンディションを長く保つ」ことが、結果的にはもっともコストパフォーマンスの良い付き合い方になります。