GUIDE OUTLINE
このガイドは、「ガイド」 に関する基本的な考え方や、順番を整理するためのメモです。細かい 数字の比較というよりも、「まずここから押さえておくと楽」という 目線で構成しています。
冬になると「家を出る時間なのに、フロントガラスが真っ白で前が見えない…」というシーンが一気に増えます。焦って出発すると視界が悪く、事故リスクも一気に高まります。ここでは曇りの仕組みと、安全かつ素早くガラスをクリアにする方法を整理しておきましょう。
1. 曇りの正体とメカニズム
フロントガラスが曇る正体は、空気中の水分が冷えたガラスに付着して水滴になる「結露」です。冷たいビールグラスの表面に水滴がつくのと同じ現象で、冬の車内では次のような条件がそろうと一気に曇りやすくなります。
・雨や雪の日で外気の湿度が高い ・乗車人数が多く、人の呼気や汗で室内の湿度が上がっている ・濡れた傘や服、スノーブーツを車内に持ち込んだ ・エアコンの内気循環のまま、長時間走行している
外の空気が冷たく、フロントガラスも外気でキンキンに冷えているところに、車内の湿った暖かい空気が触れると一気に水滴化して曇りとなります。
2. 即効で曇りを取るなら「デフロスター」
すでに曇ってしまった場合は、とにかく早く視界を回復させることが最優先です。最も確実なのは、フロントガラスに温風を集中して当てるデフロスターを使うことです。
・エアコンパネルのガラスマーク(扇形のマーク)をオンにする ・温度を高めに設定し、風量を中〜強にする ・エアコンはできればA/Cオン、空気の流れは外気導入に切り替える
冷えたガラスを内側から温めつつ、湿った空気を車外に逃がしてあげることで、曇りが一気に引いていきます。リアガラスに熱線が付いている車は、リアデフォッガーのスイッチも忘れずにオンにしましょう。
3. 曇りを再発させないエアコン設定のコツ
一度クリアになっても、設定を間違えるとすぐに曇りが復活してしまいます。冬場におすすめの基本設定は次の通りです。
・空気の流れは外気導入を基本にする ・A/Cスイッチはオフにせず、常にオンで使う ・温度設定は20〜24度くらいを目安に、風量は弱〜中程度
内気循環のままにしておくと、車内の湿度がどんどん高くなり、ちょっとしたきっかけで一気に曇ります。「寒いから内気循環」のつもりが、実は曇りの原因を自分で作っているケースも少なくありません。
4. 朝イチの曇りを減らす生活習慣
毎朝のようにフロントガラスが曇る場合は、エアコン設定だけでなく日頃の使い方も見直してみましょう。
・濡れた傘や雪のついた荷物はできるだけ車内に放置しない ・マットを軽く乾かしてから車に戻す ・夜間に車内で飲食したペットボトルは、車から降りる時に持ち帰る
車内の湿度が高い状態で一晩おくと、朝イチの曇りやすさがまったく違ってきます。
5. 曇り止めスプレーやクロスの活用
ガラス用の曇り止めスプレーやコーティング剤を併用すると、そもそも曇りにくい状態を作ることができます。通勤や通学で毎日車を使う人ほど、こうしたアイテムの効果を実感しやすいはずです。
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使い捨てではなく、何度か繰り返し使えるタイプなのでコスパも良好です。フロントガラスの内側だけでなく、サイドガラスやドアミラーの内側にも使うと視界がかなり安定します。
6. それでも曇りが酷い時に疑うポイント
適切なエアコン設定や曇り止めを使っても、どうしても曇りがひどい場合は次のようなトラブルの可能性もあります。
・エアコンフィルターが汚れていて風量が弱くなっている ・ガラスの内側に油膜がびっしり付着している ・ヒーターコアから冷却水がわずかに漏れている
フィルターと油膜は自分でも対処できますが、冷却水漏れの兆候がある場合は早めに工場で点検してもらいましょう。