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雪道で「4WDは無敵」は大きな勘違い!スタック脱出とブレーキのコツ

10 分で読めますPUBLISHED 2025/12/15
#雪道#安全運転#4WD#トラブル

スキー旅行や帰省で雪道を走るドライバー必見。「4WDなら滑らない」「ABSがあるから大丈夫」といった慢心が事故を招きます。雪道特有のブレーキ操作、スタックした時の脱出方法、ブラックアイスバーンの見分け方を解説。

GUIDE OUTLINE

このガイドは、「ガイド」 に関する基本的な考え方や、順番を整理するためのメモです。細かい 数字の比較というよりも、「まずここから押さえておくと楽」という 目線で構成しています。

雪道初心者が陥る「4WDの罠」

自分の車は4WD(四輪駆動)だから雪道も大丈夫」と思っていませんか? 確かに4WDは「進む力(トラクション)」は強力です。坂道発進や深い雪でもグイグイ進んでくれます。

しかし、「止まる性能」は2WDと全く変わりません。 むしろ、4WD車は構造上、車重が重くなるため、一度滑り出すと慣性で止まりにくくなることさえあります。

「進めるからスピードを出す」→「カーブや停止で止まれない」というのが、雪道での4WD事故の典型パターンです。

「急」のつく操作は厳禁

雪道運転の鉄則は「急ハンドル」「急ブレーキ」「急加速」をしないことです。

  • ブレーキ: フットブレーキを一気に踏むとABSが作動しても制動距離が伸びます。手前から十分に減速し、エンジンブレーキを活用して速度を落としましょう。
  • ハンドル: タイヤのグリップ力を探るように、じわっと切り始めます。

恐怖の「ブラックアイスバーン」

一見、ただのアスファルトの濡れた路面に見えるのに、実は表面がカチカチに凍っている状態を「ブラックアイスバーン」と呼びます。

  • 発生しやすい場所: 橋の上(地熱がないため)、トンネルの出入り口、交差点の手前、日陰。
  • 見分け方: 路面が黒く光っていたら「凍っている」と疑ってかかりましょう。

もしスタックして動けなくなったら

新雪やぬかるみでタイヤが空転し、進めなくなることを「スタック」と言います。焦ってアクセルを全開にすると、雪を掘ってしまい余計に埋まります。

脱出テクニック「もみ出し」

車を前後に揺らして振り子の要領で脱出する方法です。

1. ハンドルをまっすぐにする。 2. 「Dレンジ」で少し進む → すぐ「Rレンジ」で少し戻る。 3. これをリズミカルに繰り返し、振れ幅を大きくして勢いをつけて脱出します。

緊急時の裏技

  • フロアマットを使う: タイヤの下にフロアマットや毛布を噛ませて摩擦力を稼ぐ(※勢いよく飛び出すことがあるので周囲に注意)。
  • 同乗者に押してもらう: 重量を軽くし、人力のアシストを加える。
  • 空気を抜く: タイヤの空気圧を下げて接地面積を増やす(※脱出後はすぐにガソリンスタンドで補充が必要)。

無理だと判断したら、燃料が尽きる前に早めにJAFなどのロードサービスを呼びましょう。待機中は一酸化炭素中毒を防ぐため、マフラー周りの雪除けを最優先してください。

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