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ミドシップって何?FF/FR/4WDとのレイアウト比較。

2025/04/028分で読めます
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ミドシップって何?FF/FR/4WDとのレイアウト比較。

ルマの「レイアウト」は、エンジンをどこに置き、どの車輪を駆動するかで大きく性格が変わります。 スポーツカーの世界でよく聞く「ミドシップ(MR)」は、エンジンを運転席のすぐ後ろ、後輪の前あたりに置くレイアウトです。

・FF:フロントエンジン+前輪駆動。多くのコンパクトカーやファミリーカーが採用し、省スペースでコストも抑えやすい。 ・FR:フロントエンジン+後輪駆動。BMWやFRスポーツが代表で、ハンドル操作と駆動力を分けることで走りの自由度が高い。 ・MR(ミドシップ):エンジンを前輪と後輪の間に置き、後輪を駆動。重量配分に優れ、旋回性能を高めやすい。 ・4WD:4輪すべてを駆動。悪路や高出力車でのトラクション確保に有利。

フェラーリ 308GTBやF40、458イタリアなど、多くのV8フェラーリはミドシップレイアウトを採用しています。 エンジンを車体中央に寄せることで前後の重量配分が良くなり、コーナーの入り口から出口まで、 クルマ全体が素早く向きを変えるような軽快な動きを実現しやすくなるからです。

一方、フェラーリ ローマや812スーパーファストのようなFRレイアウトは、フロントにエンジンを置きつつも 後輪を駆動することで、ロングツーリングに向いた安定感と、FRならではのナチュラルなハンドリングを両立しています。 プロサングエやSF90ストラダーレは4WDを組み合わせることで、高出力を安全に路面へ伝えられるようにしています。

どのレイアウトが正解というわけではありませんが、 ・ミドシップ:サーキットやワインディングで「曲がる楽しさ」を重視 ・FR:長距離もこなせるバランスの良いスポーツ/GT ・4WD:高出力や悪条件でも安心して踏めるトラクション重視 といったざっくりしたイメージを持っておくと、フェラーリ各モデルのキャラクターの違いが見えやすくなります。

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