「毎日乗れるフェラーリ」とは？360モデナからローマまで。

かつてフェラーリと言えば、「週末にだけガレージから出してくる特別なクルマ」というイメージが強い存在でした。しかし 360モデナ 以降、フェラーリは「毎日乗れるスーパーカー」を目指して設計思想を大きく変えていきます。

360モデナ では、アルミシャシーの採用による軽量化と剛性向上に加えて、キャビンの広さや乗り降りのしやすさも意識されたパッケージになりました。F430、458イタリア、488GTB とモデルチェンジを重ねる中で、デュアルクラッチトランスミッションや電子制御の進化により、「渋滞路でも扱いやすい」「街中でも乗り心地が破綻しない」スーパーカーへと変わっていきます。

さらに ローマ は、デザインや内装を含めて「都会で自然に溶け込むフェラーリ」を目指したモデルです。着座姿勢や視界、インフォテインメントの使い勝手など、日常での心地よさをかなり重視した作りになっており、「人生の中にさりげなくフェラーリを置く」というライフスタイルを提案しています。

プロサングエ は、4人が快適に座れるSUV的パッケージを採用しつつ、V12を積んだまぎれもないフェラーリとして仕上げられています。家族や友人と一緒にフェラーリ体験を共有できるという意味で、「毎日乗れるフェラーリ」のコンセプトをさらに一歩進めたモデルと言えるでしょう。