クーペとは?セダンやSUVと何が違うのか。

「クーペ」という言葉は何となくスポーティでカッコいいイメージがありますが、セダンやSUVと何が違うのかを きちんと説明しようとすると、意外と言葉に詰まってしまう人も多いはずです。
基本的には、クーペは「天地方向を低く抑えたスポーティなボディを持つ2ドアまたは3ドア車」を指します。 対してセダンは「4ドアで前後に独立したトランクを持つ実用重視のボディ」、SUVは「車高が高く、荷室と室内が一体となった多用途車」というイメージです。
ただし、現代では4ドアクーペやクーペSUVといった中間的なカテゴリーも増えており、「何ドアだからクーペ」と 言い切れない時代になっています。そのため、最近はドア数よりも「低く構えたシルエット」や「ルーフラインの流れ」をもとに クーペと呼ぶケースが増えています。
フェラーリ ローマや812スーパーファストのようなモデルは、まさに典型的なクーペのプロポーションです。 低いボンネットと長いフロントノーズ、なだらかに落ちていくルーフラインは、後席や荷室の広さよりもスタイルと走りを優先した設計といえます。 一方で、フェラーリ プロサングエはSUV的なパッケージを取り入れながらも、あえてルーフラインを低く抑え、 「フェラーリらしいクーペ感」を残したデザインになっています。
クーペかセダンかSUVかで悩んだときは、 ・何人乗ることが多いか ・どれくらい荷物を積むか ・どこを走ることが多いか ・スタイルと実用性のどちらを優先したいか を整理してみると、自分に合ったボディタイプが見えやすくなります。「クーペ=不便」と決めつけず、 毎日の使い方と、クルマに求める気分の両方から考えてみるのがおすすめです。