GUIDE OUTLINE
このガイドは、「お金・購入計画」 に関する基本的な考え方や、順番を整理するためのメモです。細かい 数字の比較というよりも、「まずここから押さえておくと楽」という 目線で構成しています。
なぜ「タイミング」で査定額が変わるのか
同じクルマでも、売るタイミングによって査定額が10万〜50万円単位で変わることは珍しくありません。
- 年式が1年進むタイミング
- 走行距離が区切りの数字を超えるタイミング
- 新型へのフルモデルチェンジ前後
- 車検前か、車検を通した後か
ここでは「できるだけ高く、後悔なく手放す」ために、押さえておきたい考え方を整理します。
1. 年式と走行距離の「節目」を意識する
中古車市場では、次のようなラインが意識されることが多いです。
- 3年・5年・7年・10年といった年式の節目
- 3万km・5万km・7万km・10万kmといった走行距離の節目
例えば4.8万kmと5.1万kmでは、見た目の印象が変わり、査定にも差が付きやすくなります。
「そろそろ乗り換えかな」と感じ始めたタイミングで、次のどれかに当てはまりそうなら、一度査定だけでも取ってみる価値があります。
- 次の車検までに5万kmや7万kmを超えそう
- 7年や10年といった節目の年式が近い
- すでに次に乗りたいクルマのイメージがある
2. 車検前に売るか、通してから売るか
よくある悩みが「車検を通してから売るべきかどうか」です。
車検前に売るメリット
- 車検費用(10万〜20万円以上)を負担しなくて良い
- その分を次のクルマの頭金に回せる
- タイヤや足回りなど、大きな出費が出る前に手放せる
車検を通してから売るメリット
- 場合によっては「車検2年付き」として売りやすくなる
- 販売店側から見ると、すぐに展示できる車として扱いやすい
とはいえ「車検費用を10万円かけたから査定も10万円上がる」ようなケースは少なく、乗り続ける前提でない限りは、基本的に「通す前に売る」方がリスクは小さくなります。
3. モデルチェンジと相場の関係
新型発表やフルモデルチェンジは、中古車相場に影響を与えます。
- 発表直後〜発売直後は旧型の相場がじわじわ下がりやすい
- ただし旧型の人気が高い車種は一定ラインで踏みとどまることも多い
現行型の最終年式に乗っている、フルモデルチェンジの噂が出ているといった場合は、
- 新型が出る前に売る
- もしくは新型発売から時間が経ち、相場が落ち着いてから売る
のどちらかを意識して動くと、極端に悪い条件をつかみにくくなります。
4. 季節要因も軽く意識しておく
クルマのタイプによっては、季節要因も無視できません。
- SUV・4WD: 雪の季節が始まる秋〜冬に需要が強くなる
- オープンカー・スポーツカー: 春〜初夏に動きやすい
- ミニバン: 新生活シーズン前後(春)にファミリー需要が増えやすい
高く売ることだけを狙うなら、このタイミングをピンポイントで狙うのも一つですが、生活の都合や次のクルマの納期もあるので、「多少の差なら無理に合わせない」という考え方も現実的です。
5. 買取と下取り、どちらを優先するか
ディーラー下取り
- 乗り換えをセットで考えれば手続きが非常に楽
- ローン残債の処理も含めて一括で任せられる
- 価格面では専門買取店より控えめになることが多い
買取専門店・輸入車専門店
- 価格を重視するなら必ず比較に入れたい選択肢
- 輸入車専門店は、そのブランドに詳しい分、装備やオプションを正しく評価してもらいやすい
ベストは「下取り査定+1〜2社の買取査定」を比較することです。手間は増えますが、結果として数十万円単位で差が付くケースも珍しくありません。
6. 売却を検討して良いタイミングのサイン
- 近いうちに大きな修理費(20万円超など)が確定している
- 日常の使用頻度が減り、持て余している感覚がある
- 保険や駐車場などの固定費が家計を圧迫し始めている
- すでに次に乗りたいクルマがかなり具体的に決まっている
「まだ乗れるから」と引っ張るより、「今ならまだ良い条件で売れるうちに動く」方が結果的に得になることも多いです。
まとめ: 完璧なタイミングより「悪くないライン」を狙う
クルマの相場は常に動いているため、「この日が絶対にベスト」という正解はありません。ただし、
- 年式や走行距離の節目
- 車検前後
- モデルチェンジや季節要因
をざっくり意識しつつ、複数社に査定を取って比較することで「悪くないライン」に近づくことは十分可能です。
迷っているなら、まずはネット査定や輸入車専門店で「今売ったらいくらか」を知ることから始めると、次の一歩が決めやすくなります。