GUIDEお金・購入計画

自動車保険はどこまで入るべき?補償内容の選び方と見直しのポイント

15 分で読めますPUBLISHED 2025/12/07
#自動車保険#補償内容#お金の話#見直し

対人対物無制限は本当に必要なのか、車両保険は入るべきか、ネット型とディーラー経由の違いは何か…。ややこしい自動車保険の基本と、ムリなく・ムダなく入るための考え方を整理します。

GUIDE OUTLINE

このガイドは、「お金・購入計画」 に関する基本的な考え方や、順番を整理するためのメモです。細かい 数字の比較というよりも、「まずここから押さえておくと楽」という 目線で構成しています。

そもそも自動車保険で守りたいものは何か

動車保険は「入らなきゃいけないもの」ではなく「何かあった時に守りたいものをお金で守る仕組み」です。

・自分の生活 ・同乗者や家族 ・相手の人生や財産 ・乗っているクルマそのもの

このうちどこにどれくらいの優先度を置くかで、必要な補償は変わってきます。

1. 自賠責保険と任意保険の違い

まずは前提として、自賠責と任意の違いを整理しておきます。

・自賠責保険:法律で加入が義務付けられている最低限の保険。対人事故の一部しかカバーしない ・任意保険:自賠責で足りない部分を補うための保険。対物や車両、自分や同乗者のケガなどをカバー

重い事故を起こした時、自賠責だけでは到底足りないため、任意保険は実質的には必須と言えます。

2. まず優先して考えるべき補償

対人・対物賠償

・対人賠償:人にケガをさせてしまった時の補償 ・対物賠償:物や車、店舗などを壊してしまった時の補償

ここは「無制限」が基本と考えて良いです。重大事故では1件で億単位の賠償になることもあり、上限を付けるメリットはほとんどありません。

人身傷害・搭乗者傷害

・自分や同乗者のケガに対する補償 ・通院・入院の補償や、後遺障害が残った場合の補償

医療保険との兼ね合いもありますが「車に乗っている時に限った事故」に手厚く備えておきたい場合は、人身傷害を厚めにしておくと安心です。

3. 迷いやすい車両保険の考え方

車両保険は、事故で自分のクルマが壊れた時や、もらい事故・当て逃げ・盗難などで修理や買い替えが必要になった時のための保険です。

車両保険を付けた方が良いケース

・新車〜登録数年の高額車両 ・ローン残債が多く残っている ・通勤や送迎など、クルマが止まると生活が成り立たない

輸入車の場合、ちょっとした事故でも修理代が高額になりやすいため、保証期間中は車両保険を厚めに掛けておく人も多いです。

車両保険を外すことを検討しても良いケース

・年式が古く、査定額があまり付かない ・壊れたら買い替えを前提に考えている ・貯金などで「最悪自腹でもなんとかなる」と判断できる

「なんとなく不安だから付ける」ではなく「この車が全損になった時、自腹でどこまでカバーできるか」を一度リアルに考えてみるのがおすすめです。

4. ネット型と代理店型の違い

ネット型保険

・保険料が比較的安い ・契約や見積もりがオンラインで完結 ・自分で補償内容を選ぶ前提の設計

代理店型保険(ディーラーや担当者のいる保険)

・保険料はやや高めになる傾向 ・担当者と相談しながら補償内容を決められる ・事故時の手続きなどを任せやすい

保険料を最優先するならネット型、相談しながら決めたい・万が一の時に頼れる人が欲しいなら代理店型が向いています。

5. 等級と事故有係数を意識する

任意保険の保険料は「ノンフリート等級」によって大きく変わります。

・無事故であれば毎年等級が1つずつ上がり、保険料が安くなる ・事故を起こして保険を使うと等級が下がり、数年間は割増が続く

小さなキズや軽微な修理で保険を使うかどうかは「この修理代を自腹で払った方がトータル安く済むか」を一度計算してみる価値があります。

6. 毎年見直す時にチェックしたいポイント

・前年から走行距離や使用用途が変わっていないか ・家族構成や通勤の有無が変わっていないか ・年式が進み、車両保険の必要性が下がっていないか

特に輸入車は、年数が経つにつれて車両価格と車両保険料のバランスが崩れやすいため、毎年「本当にこの補償が必要か」を見直す価値があります。

まとめ:「不安だから全部乗せ」ではなく「守りたいもの」から決める

自動車保険は、知れば知るほど項目が増えて迷いやすい分野です。ただし本質的には

・相手への賠償 ・自分と同乗者のケガ ・自分のクルマ

この3つをどこまで守りたいかの問題です。

・対人対物は無制限を基本に ・人身傷害は家族構成や医療保険とのバランスで決める ・車両保険は「壊れた時に自腹でいくらまで出せるか」で判断する

この順番で考えていけば、ムリなく・ムダなく、納得感のある自動車保険の入り方に近づけます。

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