GUIDE OUTLINE
このガイドは、「お金・購入計画」 に関する基本的な考え方や、順番を整理するためのメモです。細かい 数字の比較というよりも、「まずここから押さえておくと楽」という 目線で構成しています。
この記事で分かること
・車検の費用が何の項目で構成されているか ・ディーラー車検と街の工場で何が違うのか ・輸入車の車検が高くなりやすい理由 ・ムリなく車検代を抑えるための具体的なコツ
「車検で20万円と言われたけど高いのか安いのか分からない」「輸入車だからとりあえず覚悟しておいてと言われた」など、車検は金額だけ聞いても判断しづらい場面が多いです。
この記事では、まず内訳を分解し、そのうえでどこを削れるのか、どこは削らない方が良いのかを整理していきます。
1. 車検費用は3つの箱に分けて考える
車検の見積書は、ざっくり次の3つの箱に分かれます。
・法定費用 ・基本工賃(点検・検査費用) ・整備代・交換部品代
1-1. 法定費用
法定費用は、どこで車検を受けても金額がほぼ変わらない部分です。
・自動車重量税 ・自賠責保険料 ・検査手数料(印紙代)
ここはディーラーでも街の整備工場でも差がほぼありません。年式やエコカー減税の有無で変わる程度です。
1-2. 基本工賃
基本工賃は、24か月点検や検査にかかる作業費です。
・ディーラー:1台あたりの工賃単価が高めで、基本料金も高くなりがち ・認証工場や街の整備工場:工賃単価が抑えめなことが多い
同じ24か月点検でも、工賃単価×作業時間で差が付きます。
1-3. 整備代・交換部品代
一番差が出るのがここです。
・ブレーキパッドやローター ・タイヤ ・ワイパーやバッテリー ・オイル・フィルター類
ディーラーは純正部品が基本で、推奨整備も多めに出てきます。一方で街の工場は社外品やリビルト品を提案してくれることもあり、トータルではこちらの方が安くなるケースが多いです。
2. ディーラー車検と街の工場は何が違う?
ディーラー車検の特徴
・そのメーカーの最新情報やリコール情報に強い ・診断機のバージョンが常に最新 ・純正部品前提で「メーカー基準」に沿った整備が受けられる
安心感は高い一方で、
・工賃単価が高い ・純正部品のみで柔軟性が少ない
という側面もあります。
街の整備工場・認証工場の特徴
・工賃単価がディーラーより抑えめ ・社外品やリビルト品を使って現実的な金額に調整しやすい ・輸入車が得意な工場なら、ディーラーとは違う視点の提案もしてくれる
一方で、工場によって技術力や設備に差があるため「どこでも良い」というわけではありません。
3. 輸入車の車検が高くなりやすい理由
輸入車は次の理由で車検が高くなりがちです。
・部品そのものの単価が高い ・ブレーキパッドやローターなど消耗品の寿命がやや短い車種もある ・診断機や特殊工具が必要なケースが多く、工賃が嵩みやすい
特にブレーキとサスペンション周りは、輸入車では「車検ごとにどこかしら出費が出る」と考えておいた方が安全です。
4. 車検費用の相場感をざっくり把握する
あくまで目安ですが、次のようなレンジで考えるとイメージしやすくなります。
・国産コンパクト:8〜12万円 ・国産ミニバン/セダン:10〜15万円 ・輸入コンパクト:10〜18万円 ・輸入セダン/SUV:15〜25万円
ブレーキ周りやタイヤ交換が重なると、一気に+5〜20万円程度上振れします。
5. 車検代をムリなく抑えるための5つのコツ
1) 見積もりを2か所以上で取る
・まずはディーラーで見積もりを出してもらう ・次に、輸入車に強い認証工場や街の整備工場でも見積もりを取る
金額差だけでなく、提案内容の違いも見えてきます。
2) 「今やるべき」と「様子見で良い」を分けてもらう
見積もりの中には
・今すぐやらないと危険な整備 ・次回車検までに様子を見ても良い整備
が混ざっています。「優先順位を教えてください」とお願いすると、本当に必要な項目が見えやすくなります。
3) タイヤやバッテリーは別で手配する選択肢も
・タイヤ:量販店やネット通販×持ち込み交換を活用 ・バッテリー:信頼できる社外品でコストダウン
ただし輸入車では適合や性能の問題もあるため、工場や専門店に相談しながら選ぶのがおすすめです。
4) オイル交換などの日常メンテは車検にまとめない
日常的なオイル交換を車検のタイミングまで引っ張ると、エンジンに良くありません。
・オイルは走行距離や期間で定期的に交換 ・車検時は「必要以上にまとめてやり過ぎない」意識を持つ
結果として車も長持ちし、トータルコストも抑えやすくなります。
5) 次の車検まで乗るかどうかを先に決めておく
・次の車検前に乗り換える可能性が高い ・すでに売却や乗り換えを考えている
このような場合、高額な整備をどこまでやるかは慎重に考える必要があります。
まとめ: 内訳が分かれば怖くない
車検代は「いきなり出てくる大きな請求」のように感じますが、内訳を分けて見ていけば、どこにお金がかかり、どこを工夫できるかが見えてきます。
・法定費用はどこでもほぼ同じ ・工賃と部品代で大きく差が付く ・輸入車はブレーキやサスペンション周りの出費を想定しておく
この3点を押さえたうえで、信頼できる工場とディーラーの両方に相談しながら、自分に合った車検のスタイルを見つけていくのがおすすめです。