GUIDEお金・購入計画

中古輸入車の買い方完全ガイド:予算決めからお店選び・現車チェックまで

15 分で読めますPUBLISHED 2025/12/07
#輸入車#中古車#買い方#チェックリスト

中古の輸入車を「安さだけで選んで失敗」しないために、予算の決め方、お店選びのコツ、現車チェックのポイント、契約前に確認すべき条件を一連の流れで整理した実践ガイドです。

GUIDE OUTLINE

このガイドは、「お金・購入計画」 に関する基本的な考え方や、順番を整理するためのメモです。細かい 数字の比較というよりも、「まずここから押さえておくと楽」という 目線で構成しています。

まず最初に決めるべきは「車種」ではなく「予算の枠」

古輸入車探しで一番多い失敗パターンは「予算より先に車種に惚れてしまう」ことです。先に欲しい車だけ決めてしまうと

・維持費や整備費まで含めたトータルコストが見えない ・無理なローンやギリギリの家計バランスで突っ込んでしまう

というリスクが一気に高まります。

最初に決めるべきは「毎月いくらまでなら気持ちよく払えるか」です。

・ローン+駐車場+保険+ガソリン+メンテ代の合計 ・手取り月収の何%までなら趣味として許せるか

この枠が決まると、その中で選べる車種が見えてきます。

1. 予算の組み立て方

一括かローンかを決める

・一括購入:車両価格は抑えめにして、維持や整備に余裕を持たせるやり方 ・ローン:月々のキャッシュフローを平準化しつつ、頭金とボーナス払いで調整

ローンを組む場合は「金利込みで総額いくら払うことになるか」を必ず確認しましょう。

年間維持費をざっくり積み上げる

・税金+保険+車検積立 ・消耗品・トラブル予備費

車両本体に予算を全部突っ込むのではなく「維持費用の箱」を別に用意しておくのがポイントです。

2. お店選びで見るべきポイント

専門性と在庫の偏り

・特定のブランドやセグメントに強いお店か ・展示車両の整備履歴や程度に一貫性があるか

輸入車は「何でも扱う店」よりも「このブランドは任せてください」という店の方が情報とノウハウが蓄積されています。

整備工場や提携工場の有無

・自社ピットを持っているか ・持っていない場合、どの工場に出しているか

販売だけでなく「売った後にどこで整備するか」が具体的にイメージできるお店が理想です。

説明の透明性

・悪い点やリスクもきちんと説明してくれるか ・保証の範囲やできないことを正直に話してくれるか

メリットしか言わないお店よりも「ここは弱いですが、その代わりここまで整備して出します」と具体的に話せるお店の方が結果的に信頼できます。

3. 現車チェックのポイント

外装・内装

・パネルのチリや色味が左右で大きく違わないか ・塗装のムラや、明らかに再塗装された形跡がないか ・内装の使用感が走行距離と大きく乖離していないか

「年式や距離の割にあまりに綺麗すぎる」「逆にボロボロすぎる」車は、一度理由を聞いてみましょう。

エンジンルーム・下回り

・オイルにじみや冷却水の漏れ跡 ・社外配線のぐちゃぐちゃな追加や怪しい後付けパーツ

ここは素人目でも「なんとなく汚い」「整っていない」と感じるかどうかが意外と当たります。不安なら事前に提携工場などで点検してもらう選択肢もあります。

試乗で見るポイント

・エンジン始動直後の音や振動 ・低速域でのギクシャク感や変速ショック ・段差を越えた時の足回りの異音

「なんとなく違和感がある」「説明と体感がズレている」と感じたら、一度持ち帰って他の個体も見てみるのがおすすめです。

4. 契約前に必ず確認したいこと

保証の有無と範囲

・どの部位が何年何kmまで対象か ・工賃まで含まれるのか、部品代だけなのか ・対応は自社工場のみか、全国ディーラーでもOKなのか

保証内容は「書面でもらう」が鉄則です。口頭の約束だけで進めるのは避けましょう。

納車前整備の内容

・油脂類の交換範囲(エンジンオイル/ミッション/ブレーキフルード等) ・消耗品の交換(ブレーキパッド・ワイパー・バッテリー等) ・車検取得の有無とその範囲

「どこまでやって渡すのか」がはっきりしているほど、納車後のトラブルが減ります。

5. チェックリスト:この項目だけは見逃さない

1. ローン+維持費まで含めた年間予算を決めたか 2. 狙っている車種の「持病」とおおよその修理費を調べたか 3. お店の得意分野と整備体制を確認したか 4. 現車の整備履歴とメンテ履歴を見せてもらったか 5. 試乗して違和感がないか、自分の用途と合っているか 6. 保証範囲と納車前整備の内容を「書面」で確認したか

6. まとめ:「安さ」ではなく「トータルの安心感」で選ぶ

中古輸入車は、同じ価格帯の国産車よりも装備や質感が高い一方で、維持や修理のリスクも抱えています。

・車両本体価格だけで判断しない ・整備履歴とお店の体制を見る ・事前の情報収集と現車チェックをセットで行う

この3つを押さえておけば、「安さだけを追いかけて地雷を踏む」確率は大きく下げられます。

このガイドと関連するコラム

コラム一覧へ