GUIDEお金・購入計画

冬は燃費が悪くなる?暖房(A/C)の正しい使い方とガソリン節約術

9 分で読めますPUBLISHED 2025/12/10
#燃費#節約#メンテナンス#エコドライブ

「寒くなってから燃費がリッター2〜3km落ちた」これは車の故障ではありません。冬特有の燃費悪化のメカニズムと、暖房時の「A/Cボタン」の意味、無駄なアイドリング削減など、冬でも燃費を伸ばすための実用的なテクニックを紹介します。

GUIDE OUTLINE

このガイドは、「お金・購入計画」 に関する基本的な考え方や、順番を整理するためのメモです。細かい 数字の比較というよりも、「まずここから押さえておくと楽」という 目線で構成しています。

冬に燃費が落ちる「3つの犯人」

くのドライバーが経験する冬の燃費悪化。ハイブリッド車でもガソリン車でも、冬は夏に比べて燃費が10%〜20%落ちると言われています。

主な原因は以下の3つです。

1. エンジンの暖機運転: エンジンが冷えているとガソリンを濃く噴射して早く温めようとするため。 2. 空気抵抗と転がり抵抗: 空気の密度が高くなり抵抗が増えるほか、タイヤの空気圧が下がりやすい。 3. 暖房と電気負荷: これが最もコントロール可能な要素です。

暖房の「A/Cボタン」つけっぱなしにしてない?

ここが一番の節約ポイントです。

車の暖房は、エンジンの排熱(捨てている熱)を利用しています。つまり、暖房そのものはガソリンを使いません。

しかし、エアコンパネルの「A/C(エアコン)」ボタンがONになっていると話は別です。

A/Cボタンの意味

  • ON: コンプレッサーが作動し、「除湿」と「冷却」を行います。エンジンのパワーを使うため燃費が悪化します。
  • OFF: 送風とヒーターのみ作動します。燃費への影響はほぼゼロです。

冬の正解は?

  • 基本は「A/Cオフ」: 暖房だけならA/Cは不要です。これでコンプレッサーを動かす燃料をカットできます。
  • 窓が曇ったら「A/Cオン」: 結露や曇りを取りたい時だけONにします(デフロスターを使うと自動でONになります)。

これを知らずに「暖房をつける時は常にA/Cオン」にしていると、無駄にガソリンを消費し続けることになります。

長時間の「暖機運転」は必要か?

昔の車と違い、現在の電子制御エンジンは、始動直後から走行できるように設計されています。

  • 停止したままの暖機は不要: ガラスが凍っているなどを除き、エンジンをかけて何分も待つ必要はありません。
  • 「走りながら暖機」が基本: 最初の5分〜10分程度、急加速を避けてゆっくり走ることで、エンジンだけでなくミッションや足回り全体をスムーズに温められます。

停止状態でアイドリングを続けると、その間リッター0kmの走行を続けていることになり、平均燃費を大きく押し下げます。

その他の冬のエコテクニック

1. タイヤの空気圧チェック

気温が下がると空気の体積が減り、タイヤの空気圧が自然に低下します。空気圧が低いと転がり抵抗が増え、燃費が悪化します。冬本番になる前に、指定空気圧より少し高めに入れておくのがおすすめです。

2. 不要な荷物を降ろす

冬はチェーンや毛布、遊び道具など荷物が増えがちです。100kgの荷物を積んで走ると、燃費は約3%悪化すると言われています。

まとめ

冬の燃費悪化はある程度仕方がない部分もありますが、「A/Cボタンのこまめな操作」「タイヤ空気圧の管理」だけで、悪化を最小限に抑えることは可能です。

ガソリン価格が高い今だからこそ、暖房の仕組みを正しく理解して、賢く冬を乗り切りましょう。

このガイドと関連するコラム

コラム一覧へ